~ラデュレに憧れて~

現役検査員が語るインフルエンザワクチンの有効性・値上げの理由

   

インフルエンザワクチンの有効性

今年もインフルエンザのシーズンがやってきました。

毎年の恒例行事としてワクチンを打つ人も多いのではないでしょうか。

細菌やウイルスの検査をする立場上いろいろなお話を聞くのですが、インフルエンザワクチンで検索するとワクチンが効かないというデマが一番に来ることが話題になっていました。
その記事に惑わされて勘違いする方もいるかもしれないので、正しいことを書いていきたいと思います。

また、今年からワクチンの値段を上げている病院が多いです。その理由も書きたいと思います。

3価とか4価とかってなに?

インフルエンザには、A型、B型、C型があり、人に感染するのはA型とB型です。

さらにA型のなかにもウイルスの形によって亜型と呼ばれる型に細分化されています。

{例えば、2009年に流行しました豚インフルエンザは、正式にはインフルエンザA型H1N1という型になります。さらにH1N1だけですと昔流行した型と同じですのでH1N1pdmと表記することになりました。(pdm=パンデミック)}

いくつもあるインフルエンザの型ですが、すべての型に対するワクチンは手間とコストの関係で作製することは困難です。

そこで3つ型に狙いを定めたワクチンを作製したわけです。これが3価のワクチンとなります。

3価から4価へ変更した理由は?

ワクチンの作製には半年ほどかかるので、およそ1年も前からワクチンに入れる型を考えているそうです。

3価のワクチンですと予想がはずれてしまった場合、ほとんど意味のないワクチンとなってしまいます。
しかし、長年調べている流行株の型をみると、現在流行している季節性のインフルエンザはA型で2種類、B型で2種類の4種類のみです。

そこで今年から、より効果のあるワクチンにするためにコストが少し上がってしまうのに目を瞑って4価のワクチンにしたわけです。

これによりすべての型のインフルエンザを網羅するワクチンとなりますので、当たったはずれたがなく効果が出るワクチンとなりました。

インフルエンザワクチンが値上がる理由

いままでインフルエンザワクチンは3価だったのですが、それが4価になってます。

効果が上がる分、ワクチンの作製する際に1つの型を増やさなければならないので原料と手間が増加し、値上げという形になってしまいます。

今年のワクチンの型は?

2009年の豚インフルエンザウイルスのA H1N1pdm

A香港型と呼ばれているインフルエンザウイルスA H3N2

B型インフルエンザウイルスの流行株2つB型(山形系統)、B型(ヴィクトリア系統)
の4価となります。

結局インフルエンザワクチンは打ったほうが良いのか

いくつかのサイトでもっともらしくワクチンは意味がないと書かれています。

確かに昔は効果が疑問視されていた時期もあったかもしれませんが、現在世界的にワクチンは有効だというのが常識です。

科学的に効果も実証され、ワクチン接種率を上げることが国全体の流行を抑えることも確認されています。

インフルエンザは身近な疾病ではありますが、死に至る可能性もあるとてもこわい病気ですので、みなさんワクチンを接種しにいきましょう。

 - 健康, 感染症